Gold vein

一攫千金 いつか金脈を掘り当てようとフィールドを徘徊するアングラーの備忘録です

正真正銘

2/5

水温:12度

21:30~0:00

 

北風が強い。

先日魚が釣れたエリアへエントリーするも、

風とうねりが作り出す波で思うポイントに近づけない。

潮止まりを迎えたが上流から強く吹き付ける風にラインを押され、

いつまでたっても流れが緩む感触がない。

 

久しぶりに早く帰れた平日。

喜び勇んでフィールドへとやってきたのに得るものもなく撤収。

写真もない。

 

まさに正真正銘の備忘録。

再会

2/2

 

水温:13度 

19:00~22:00

 

今日は下げ。

潮位差が大きいので下げに合わせて躊躇なく沖へ出る。

目的の場所までの間に、いくつかぼんやりとしたスリットが存在し、

要所要所でくまなくレンジを探るも何もなし。

 

回遊メインとなる場所なので、たとえスリットやブレイクがあったとしても、

よほどの幸運でもなければ投げたルアーとシーバスと遭遇する可能性は

低いだろうと思う。

ほとんどの釣行は、その場所が機能するタイミングを探りに通っている、

といっても過言ではない気がする。

1匹の釣果はその膨大な無駄の上に成り立っているんだ。

 

お目当ての場所までたどり着いたが、何事もなく時間は経過していく。

思いのほか水深があったので少し重めのバイブに変えて数投。

根掛かり?と思うような重みにわずかな生命感。

f:id:dIgger:20190204221647j:plain

おお、なんて小さいんだ。。

ソゲ。

釣れただけでもありがたい。

先日のコチや今日のソゲ。

こんなのが食べやすい小さなベイトが入ってきているのだろうか。

 

ずいぶんと潮も下げ、流れもタルくなってきた。

もう一度上から探りなおそうとルアーをフラペン・シャローへチェンジ。

 

テールに付いた可動式のリップが水を掴みすぎて、

シンペンのわりに動きすぎてしまうところが気になって入れどころに悩むルアー。

こんな状況ならばと久々に手に取った。

 

思った通りほど良いスピードでリトリーブできる。

こういう感じなのか、と自分のなかの不安要素を消化しかけてきたときにガンと。

あれ? これでいいと思ったスピードだったけどボトム小突いちゃったかな。

頭ではそう考えたのだが、体はしっかりとフッキング動作をしていた。

f:id:dIgger:20190204221702j:plain

おひさしブリーフ!

アフター特有のヌメっとしたファイトで上がってきたのは、

あの幻の魚じゃないですか(笑)

 

ちょっと気になったのは、フッキングの位置。

自分は左岸に向けてキャストしていたのだが、フックは魚の右かんぬきに。

これって下流側からは食べてないということか?

上流からか? もしくは後ろから食って左に反転したのか。

 

じつはこれ、けっこう興味深いことで。

このポイントが魚にとってどういう場所なのか推測するヒントになったりもする。

 

俺の考えは、、

もちろん言わない(笑)

トリセツ

2/1

 

水温:10度

23:00~01:00

 

上げを撃ちに前回コチを釣ったポイントへ。

今年は上げ/下げの傾向が全くつかめない。

 

あまり熱心に他人の釣果をリサーチしないので、周囲の状況はわからない。

今年が良いのか悪いのか、全ての基準は自分だ。

もちろん、当然のように今日もボウズ。

 

なぜか根掛かりを連発したので、以前にちょっと話題にした

ルアーレトリバーについてでも書きますか。

 

f:id:dIgger:20190218230940j:plain

こんな感じ。

 

日本語ではルアー回収機と言ったところなんだろうか。

様々あるが、どれも基本的な回収の仕組みは同じような感じだと思う。

回収機本体に回収用のロープなりPEラインを結び、

根掛かった自分のラインに回収機を取り付けて根掛かり個所に滑り込ませる。

その後は回収機をルアーやスナップに絡め、掛かったところでロープを引き回収する。

 

自分の回収機は写真のもの。

先の曲がった複数の針金?がスナップやアイを引っかける。

(わかり難いが、この時はスナップに掛かっている)

 

上手く掛かればフックが伸びるか、掛かった障害物ごと回収してくれる。

この時は沈んでボトムに埋まっていた雨どい?の様なモノと一緒に引っこ抜いた。

回収機、万能ではないが重宝する。

 

万能ではない理由は、有効に機能する条件が限定されるから。

 

それほど自重の無い回収機の場合は、

根掛かり箇所とラインの作る角度が垂直に近ければ近いほどいい。

それに伴い、自分との距離も短ければ短いほど有効だ。

 

何故なら、意外なほど本体とそれに結んだヒモが水の抵抗を受けて沈んでいかない。

いや、進んでいかないと言った方が正しい表現か。

ウェーディングしていたら10m程度の距離でも回収は難しいかもしれない。

川のように流れがある場合はなおさらだ。

 

じゃあ浸かりメインのお前はどうやって使っとるんじゃい!

と言われそうだが、、

 

シャローメインのウェーディングの場合、遠くで根掛かった場合でも、

ラインを手繰っていくと根掛かり個所の真上まで行けてしまうことがよくある。

そんな時は障害物に対して真上からアプローチできるので回収率はかなり高い。

もちろん、最初から胸まで浸かるようなディープウェーディングだと無理だが。。

 

それと、足元や近場の障害物に引っ掛けてしまった場合。

ウェーディングに限らず、手前のブレイクや足元の護岸際までしっかり引きたい時、

ギリギリまで攻めて根掛かりなんてことは意外によくある。

 

足元にルアーが見えているのに文字通り手が出ない。

ウェーダーでゴリゴリしても取れないばかりかウェーダーに刺さったりでもしたら、、

 

回収機は価格もそんなに高いものではないし、ルアーを1つ回収すれば元は取れる。

かさばるものでもないし、持っておいてもいいなと思える優れモノだ。

 

結ぶラインはPEなら8号以上が安心ですよ。

 

スーパームーン

1/21

 

水温:13度

18:30~20:30

 

だそうだ。

f:id:dIgger:20190204221632j:plain

月はいつもキレイに撮れないね

先日に気になったエリアへとエントリー。

確認したことはないが、たぶんバチが抜けるであろう場所だ。

念のためそれっぽいルアーも用意してきた。

 

まだ潮が高く先に進むことが出来ないため、

バチを意識して上から下までじっくりと時間をかけて流すも反応は無い。

 

そうこうしているうちに少しづつ前に出られるようになってきた。

バチパターンは早々に諦め行けるところまでどんどん進む。

水深こそあるが水押しはあまり強くないので予想より早く目当ての場所にたどり着くことができた。

 

潮の低いタイミングでしか入った事が無いこの場所。

おかげで地形の把握は万全だ。

この潮位でも迷いなく進めるぜ。

 

水位の高いときは想像していたよりもだいぶ複雑な流れが生まれていて、

ハイシーズンには面白そうだなぁなんて思いながらヨレやブレイクを撃っていくが、反応は無い。

 

遠くで水柱が上がっている。

こんな水温でもボラだけは元気だ。

あれがボイルの飛沫だったらどんなにテンションが上がるだろうか、、

なんて考えながらキャストしたその時、ガイドに触れる嫌な感触。

f:id:dIgger:20190204221611j:plain

ああ、スピニングでもかよ。。

バックラ(笑)

しかも重症だ。

 

ここまでくるともう解けない。

結び直してもいいが、このかじかんだ指じゃたぶん難しいだろう。

 

少し迷ったが、すっかりと潮も引いたことだし、

良いタイミングだと納竿することにした。

 

キンキンに冷えてかじかんだ指。

上手く動かなくてウェーダーやタックルベストのバックルが外せない。

しっかりつかもうと力一杯つまむが、外せない。

何度も繰り返すうちに指先が耐え難いほど痛くなる。

こんな経験ないですか?

 

 

 

 

今年も

1/19

 

水温:13度

17:30~21:00

 

上流を見てみたいと思っていたが、

希望の時間帯にエントリすることが難しかったので前回と同じ場所。

ただし、今日の潮は大きいので立ち位置は違う。

 

下げ止まって更に折り返しを撃つ。

随分と潮位も低く随分と沖まで歩く必要があるが、

こんな時にしか届かないブレイクに、今日は届く。

 

下げ、上げ共に生命感があり、

どちらのタイミングでも魚とルアーが接触する感触が少し嬉しい。

 

上げの潮が効き始め、ミッドレンジからボトムを集中して攻める。

時おり、ボトムタッチしたルアーのフックにボトムにノリのような

トロロのような藻がへばりつく。

低水温でプランクトンが極端に減少し水がクリアになるためだろうか。

この時期以外には見かけない。

 

きっとこれが付いていても食う魚は食うんだけど、

そこはアングラーの性だろうか、いちいち取ってしまう。

その度にグローブが濡れ、フックが刺りイライラする。

 

マリブ78、ガルバ、ミニエントとローテしながらバイトを待つ。

 

あ、今気づいたが全部プリンスの監修ルアーじゃないか。

熱心なファンだな(笑) そういう訳ではないんだが。

1軍落ちすることの無い優秀なルアー達。

良いモノを作ってくれて感謝ですな。

 

徐々に上げが強くなってミニエント57Sでは底が取り難くなってきたので、

キックビートへチェンジ。

そして程なく待望のバイト。

f:id:dIgger:20190204221544j:plain

いらっしゃいませ~

ホーム初フィッシュはお馴染みさん。

まだ河川内にいるんですかぁ

 

まぁこの時期、魚は何であれ貴重な釣果ですよ。

ありがとうね。

 

 

焦燥

1/14

 

水温:12度

18:00~21:00

 

上げを撃ちたくて久々に浸かる。

小潮のソコリからエントリー。

 

下流へ行くほど浅くなるポイントなので、

まずは行けるところまで行く。

途中、やや深いエリアがあるが、他と比べても10〜15cm程度。

その先で浸水するまで浸かり続けない限りは戻って来られるだろう。

 

お目当てのポイントまで到達するも、ベイト感は薄い。

小潮であれば潮位は落ちない分、海水クサビも深く残っているだろう。

3度ほど高い海水の恩恵を期待したのだが。。

 

スピニングタックルに持ち替えて暫く経つが、浸かるのは初めてだ。

PE0.8号の恩恵を受けて小さいルアーも良く飛ぶ。

そしてルアーもよく深く潜り、泳ぐレンジが変わってしまった。

まるで別のルアーのようだ。

 

予想はしていたが、それ以上。 

思いもよらない場所でボトムを掻き、そして根掛かりする。

 

ラインが細くなった分、根掛かりを外す際も気を遣う。

ベイトの様に綱引きはご法度だ。

どうしても外れない時はルアーレトリーバー。

写真があればどんなものか説明し易かったのだが。。

写真と説明は別の機会にでも。

 

 

めぼしいポイントはあらかた撃ち尽くした。

水位も股下を超えたしそろそろ戻ろうと上流に向かって歩く。

が、思いのほか潮が高い。

余裕だと思っていたのだが、あと少しでチェストハイの胸元を水が超えてしまう。

ウネリでもあったら浸水していたな。

凪で良かった。

 

普段なら干上がっている筈の場所も永遠と水をたたえ、岸が遠い。

絶対に帰れるし、最悪濡れるだけなのだが。

何故だろうか? やっぱり少し焦る。

 

不安とも絶望とも違うのだけれど、

たった一人取り残されてしまったような、なんとも言えない気持ちが湧き上がる。

浸かり屋さんなら1度や2度は感じたことがあると思う。

 

f:id:dIgger:20190208211329j:plain

新しいウェーダーなのに股間が湿る 何故だ?


いつまでたっても浅くならない事に少しイライラしながら歩を進め、

やっと膝程度の水深になったところで遠くの水面にモジリを見つけた。

しかもかなりの量だ。

上げ潮のなかゆっくりと下りてくる。

ボラだ。

さすがにこの群れにシーバスは付いていなかったが、

更に上流のエリアにベイトがストックされていたと言う事か。

 

次回はそっちへ行ってみよう。

 

徒然

1/12

 

水温:13度

21:00〜0:00

 

昨晩に何の反応も得られなかった場所に全く同じ時間へエントリするという体たらく。

我ながら呆れるわ。

 

時間的な制約もあったが、他にできる事は無かったのか?と問いたい。

 

 

人生には限りがある。

残念なことにその残り時間を知る術を、我々は知らない。

未来が分からないのだから、当たり前っちゃ当たり前なんだけど。

 

f:id:dIgger:20190204221510j:plain

本文とは全く関係ないっす

その限りある時間の中で、好きなことに没頭出来る時間はことさら短い。

 

釣りに行ける時間も当たり前では無いんだ。

1回1回の釣行をもっと大切にしなきゃね。