初めての場所と初めての雷魚
以前から気になっていた場所。
何の情報も無い土地を目指して何百㎞も走るほどの情熱はもう無いので、
今回のように移動の途中という口実はすこぶる都合がよかった。
静かなPAでゆっくりと起床。
あまりの眠さに、昨夜は目的地とはかなり離れたPAで眠ってしまったおかげで
フィールドへはまだかなり走らなければならない。
インターネットなんて存在しなかったころは国土地理院が発行する地形図を頼りに
フィールドを開拓していたけど、現在はgoogleマップがその代わり。
航空写真で、なんならその池のほとりに降り立つことだってできる。
便利になったけど良かったのか悪かったのか?
その地へ訪れるだけの自分にとってはありがたいことではあるけれど。。
フィールドへ着いてみると思ったほど水深がなくて、魚が丸見え。
早速雷魚を見つけるも小さいし、なんだか魚影も薄い。
釣るつもりはなかったけど、反応が見たくてキャストすると逃げていく。
スレているのかこの時期特有の反応か悩むところだけど、たぶん前者。
分かり易い場所だし足元も踏み固められている。結構有名な場所なのかもしれない。
他にも気になる場所があるので、あまりこだわらずに移動。
地図でみるとかなり良さげな場所も、実際に行ってみるとそうでもなかったり
足場が異常に高かったりとでなかなか釣りにならなかったりする(汗)
ヤバい、エリアの選択ミスったかな?
フィールド開拓ではありがちなことだけど、久しぶりの感覚すぎて少し焦る。
その後も何か所か廻り、小さな排水機場で1匹だけ良いサイズを見つけた。
しかしながら突如として稼働し始めた排水機に驚いて沈んでしまう。
その後もタイミングを変えて何度か入りなおしてみるも、
その後、その姿を見つけることはできなかった。
そうこうしているうちに陽も傾いてきた。
そこで、地図を見て「これは間違いないでしょう」と言える、いかにも雷魚ポンドらし
き池へ向かってみることにした。
到着すると早速ぼんやりと浮かんでいる雷魚を発見。
やっぱ居るよね。
ひとしきりウロついて観察してみると、浮いている魚は少ないし小さい。
とりあえずボウズ逃れで釣ってみることに。
撃ちやすいところにゆっくりと泳いできた魚にアプローチすると、即アタック!
そして即吐き。
うう、やっぱり激スレか。
浮いている魚が少ないので、1巡すると反応する魚はいなくなってしまった。
陽は山陰に沈もうとしている。
仕方なくサイトをあきらめ目ぼしいシャローカバーを撃っていく。
初めは何の反応も無かったが、
すっかり日が沈むと今まで全く無反応だったカバーから波を立ててルアーへアタックの連発が始まった。
ローライトなコンディションが良かったのか、カバーに寄るタイミングだったのか、
はたまたフレッシュな魚が差してきたのかはわからないが、まさに「時合」という感じ。
何匹か釣るとあっという間に反応はなくなり、辺りもすっかりと暗くなり納竿。
釣果こそそれほどでもなかったが充実した一日。
これで温泉に浸かってビール飲んで柔らかいベッドで眠れたら最高なんだけど、
今夜も車中泊かぁ。
早くも背中と腰が痛い。。
ロングドライブ
秋~春はシーバスを釣り、春~秋は雷魚を釣る。
今やこれが自分のライフワーク。
自分の住む地域には狙って雷魚を釣ることが出来るフィールドが極めて少ないので、
釣るとなれば必然的に遠征になる。
「夜駆け朝撃ち」なんて言葉通り夜通し走ってフィールドへ向かい、
朝マズメから釣る。
そんなことを何年、何十年と続けてきたけど、やはり肉体の老いには抗えず、
最近は釣行回数もめっきりと減ってしまったなぁ。。
今回の遠征は随分と距離を走る必要がある。
もちろん、深夜に走ったほうが車も少なく料金も安い。
が、これから日程を考えると疲労は溜めたくないし、
事故などのリスクも極力減らしたい。
そこで今回は日中にのんびりと走り、目的地を目指すことに。
1泊目は高速道路のPAで過ごすつもりで、
あらかじめ調べておいた小谷SA(下り)のコインシャワー。
料金は10分で¥200。
ちょっと短くて微妙だなと思ったけど、なんとタイマーが進むのはお湯を出していると
きだけ。
体を洗うときや洗髪中にシャワーを止めておけばタイマーは進まない。
親切じゃ~
設備も思った以上にキレイで、使って正解でした。
ちなみに寝るのは別のPA。
SA(サービスエリア)じゃなくてPA(パーキングエリア)なのは車の出入りがSAに対して
比較的少なくて静かだから。
これでグッスリ眠って、明日は朝から釣りです。
旅
仕事を2カ月ほど休んで旅に出ている。
まるで海外にでも出ているかのような書きっぷりだけど、国内です。
休んで、と言えば聞こえは良いが、
自分が休みだと思っているだけで、その後の仕事の予定は今のところない(笑)
旅とは書いたものの、もちろんただの釣り遠征で、
これを書いている今はもう滞在先のマンスリーマンション。
随時更新していくつもりです。
今回は1カ月以上の長期遠征となるので、
現地の脚もレンタカーとはいかずマイカーだ。
そのため遠征先までの移動も自走。
目的地は随分と先なので道中寄り道しながら雷魚を釣っていく。
初めての土地もあれば、過去に何度も通った思い出の土地にも行く予定だ。
さて、どうなることやら。
平成最後の日
4/30
水温:17度
18:00~20:00
平成最後の日だそうだ。
だからと言って特別の感情も無いのだけれど。
先日、ハクの群れが元気よく泳いでいた中流域へエントリー。
昨年は異常なほどの稚鮎の量で、この時期のこの場所で数釣りが楽しめたのだけれど、
今年は残念ながらそうでもないみたいだ。
今日は何故だかボラが大量に溜まっている。
良さそうな場所に居るものだからキャスト毎にラインがボラの身体に触れ、
ルアーを狙いのコースに通せないばかりかラインを背負ったままダッシュされて、
挙句にスレ掛かってしまったりと散々。
立ち位置の移動にも驚いて一斉ジャンプの嵐で釣りにならず。
かろうじて釣りができる所は流れに変化が無く、いかにもダメそうなところばかり。
マズメギリギリにエントリーしたばっかりにエリア移動もできずに、
平成最後の釣行をなんともスッキリしない感じで終了。
この感情を令和に持ち越すのかよ。
まぁいいんだけど。。
じつはこれでしばらくホームのシーバスゲームはお休みです。
これからマズメのボイルゲームが面白くなる季節なのになぁ~
使徒襲来
4/5
水温:16度
22:30~23:30
下流域のウェーディングポイントにエントリー。
ハクの溜まりやすい場所。
溜まる場所が大きく干上がるため、ハク達も水深のあるエリアに出ざるおえない状況。
だろうと思いチョイスしたがな~んもナス。
ハクはこれ以上干上がらない極々浅い場所に溜まっている。
もちろんこれが全てではなくて、鳥についばまれるリスクを嫌がって深みへ出た魚もたくさんいるはず。
はずなのだが、、
仕事を終わらせソッコーで帰宅し、
ギリギリでエントリーしたのであっという間にソコリ。
なんの躊躇いも未練も無く竿をたたみ、
沖からの戻る道中を生命感で溢れてきた水の中をライトで照らしながら歩く。
土煙を上げて逃げるバゼ、歩く自分にまとわりつくフグ、跳ねるイナ。
そして、、
もういらっしゃったんですか。
ご丁寧にウェーディングルート上に鎮座していたので激写。
実はこの直前までライトを消していたが、ふと何の気なしに点けてみたら。
危ないところだった。
ここより下流に浸かるときはエイガード履こうと強く決意しましたね。
エイガードってそれなり高額なので、そんなもん買えねーよ!
という方は、せめてウェーディングステッキで突きながら歩くことをお勧めします。
ウェーディングステッキなんて高尚なもんじゃなくて、棒の類なら何でもOKなので。
自分も家庭菜園用の弦をまく緑の棒(鉄の棒を緑のビニールで被覆してあるやつ)を使う
こともあります。
あれなら100均で売ってますしね。
単独ウェーディングで刺されたら、たぶん陸まで帰れませんぜ。
ロストチャイルド
3/31
水温:13.5度
17:00~19:00
随分と日が伸びた。
マイクロベイトの数も増えてきたし、そろそろ中上流域の状況を確認しようと
まだ明るい時間に川へと車を走らせた。
最上流エリアを覗くと、目ぼしい場所にはすでにアングラーが入っている。
もしかしたら釣れているのかな?
でもそこは厳冬期でもアングラーの姿のある人気ポイント。
よくわからないが、どっちにしろ自分の目で確認せねば意味がないので今日はパス。
スルーして中流エリアへと車を向ける。
駐車スポットには車が1台。
とりあえず釣りにはなりそうだ。
素早く準備してエントリー。
今年初場所なので広く観察しようとエントリ場所から一番遠いポイントへ向かう。
干上がって少しフカフカする歩き難い砂利を歩いていくと、
シルバーに輝く小魚の死骸が目に留まった。
なんとサバの稚魚。
ここは河口から4~5㎞あるのに。
何かに追われてここまで来たのか、それとも迷子になったのかな?
目的の場所に到着すると誰も居ない。
ボイル撃ち定番ポイントなのだが誰も居ないということはまだ始まっていないのかも。
とくに変化のある場所ではないのでベイトの状況や水面の様子を観察しつつ下るが、
何の反応の無いままそのストレッチで最後の変化となる渕尻から瀬に変化する場所へ到
着した。
陽も大きく傾き風も止んだ。
すると、どこからともなく水面に微細な波紋の群れがあちらこちらへと泳ぎ始めた。
ハクの群れか?それとも稚鮎か?
泳ぐスピード、動き的にはハクっぽい。
ボイル、せめて何かに追われる気配でもとしばし観察するも、何も始まらない。
そうこうしているうちに、陽は完全に沈み辺りは真っ暗。
そして安定のノーバイト。
終了です。
釣果こそなかったが、マヅメのトップゲーム開幕の気配を感じつつ帰宅。
あ、今日からベイトタックルにスイッチしました。
ベイトが小さいこの時期はちょっと辛いけど、スピニングは来年の1月まで封印です。
何故にベイト縛りかは謎(笑)
忍び足
3/30
水温:15度
18:00~20:00
仕事が忙しくなってきた。
作業のフェーズが予定より随分と遅れたぶん、これからは更に忙しくなるだろう。
もとより勤務先が遠いので、定時で上がったとしても川に入れるのは21:00近いというのに、今では会社を出られるのが早くてもその時間。
おかげで平日の夜の釣行頻度はかなり落ちてしまった。
今日は土曜日。
やっと釣りに行ける。
久しぶり過ぎてどこに行ったいいのか全く分からない。
いろいろと考えてみたところで、
こんな時は良かった記憶に引っ張られてしまうのは釣り人の常(笑)
これは程度の差さえあれ、バスプロすらそう。
プラで良かったパターンは、それがダメだったとしても捨てることは難しい。
それがストロングであればなおさらだ。
なので、ボンクラアングラーの自分がこんな選択をするのは
アタリマエのことで恥ずべきことでは全くない!
と強く強く自分に言い訳して前回と同じ下流域へ(汗)
個人的にはあまり好きではない、2本あるうちの強い流れのポイントへ。
しばらくキャストするも反応は得られず、あまり使いたくなかったバイブを投入。
他よりも少し水深のあるポイント。
きっちりボトムを釣るには有効だけどポイントに対してのインパクトが大きそうで、 できれば使いたくない選択肢だと思っている。
(まあ魚が居れば、の話だけど)
最後の引き出し(浅っ!)を空けてしまったので少し立ち位置を異動し、
再びシンペンからフルキャスト。
と、次の瞬間!
バックラです。。
どうやらシンペンが思いのほか飛んだため、
バイブで投げていたより下に巻かれていたフカフカのラインを一気に放出してしまったみたい。
ベイトのバックラはほぼ解けるが、スピニングのそれは致命傷になりかねないので
いったん上陸してゆっくりと慎重に解く。
バックラ解きに集中していると、どこからともなくピチャピチャと音が聞こえてくる。
規則的に、それも少しづつ大きくなりながら。
あれ、ここそういうオカルト的な話のあるところだっけ?
夏はまだまだ先だぞ、、
なんて考えながら辺りを見回すと、上流から黒い物体が近づいてくる。
「マジか~」とビビりながら注意深く凝視していると、
なんとカヌーがやってくるじゃないか!
自分の正面を通り過ぎたカヌーは、しばらく先で止まりキャストしている。
釣りしてんだ??
この川で初めてみたわ~
しかしながらバックラ解きのタイミングで良かった。
キャスト中だったら灯りもついていないから気づかなかったかしれないなぁ。
などと思いながらバックラ解きに注力したけど、結局解けず終了。 何やってんだか。