Gold vein

一攫千金 いつか金脈を掘り当てようとフィールドを徘徊するアングラーの備忘録です

悪魔の歌声

状況に変化があるまで少しエリアを変えようと中流域へと向かってみた。

たぶんこの場所は今年初。

 

やはりイマイチなのか誰も居ない。

 

時間と共に徐々に濃くなるヨレを流す角度を変えながら撃っていると、

どこからともなく歌声が聞こえてきた。

 

ビジュアル系バンドだろうか?

キザったらしい歌詞に喉が攣りそうなハイトーン。

薄暗くなった河原に同じパートが何度も何度も繰り返される。

 

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夜の雨と月と虹 今日のじゃないけどね

時間にして小一時間くらい?

笑ってしまうほど下手でもなく聞きほれるほど上手でもない、まさに雑音。

気が狂いそうだ。

もうイライラもピークに達しそうなその時、ヌっと抑えるようなバイト。

反射的にフッキング。

 

出来れば良かったのだけど集中力が散漫な状態で、、

 

「何度かジャンプを繰り返しても外れなかったから大丈夫だろう。」

と思いながら足元まで寄せるとブッと嫌な手応えだけ残してフックオフ。

 

マジか、貴重な1本が。。

 

そのバラシの後、僅かな時間で歌声は止んだ。

アイツもカラオケボックスが使えなくてストレス溜まってたんだろうな。

こっちは溜まる一方だけど。