ステンレスガイドは錆びない。いえ、錆びます
ハイエンドモデルのロッドにはチタンガイドが多く採用される昨今とはいえ、
やはり多くのロッドで今も主流として使われ続けるステンレスガイド。
ステンレスって錆びない。
実際にその通りでガイド本体に錆びが浮いていることって無い。
でもよく見るとガイドフットとスレッドのスキマに錆びが、なんてこと無いですか?
じつは全く錆びないわけでは無いんです。
ステンレスって鉄にクロム/ニッケルを混ぜた合金です。
ステンレスに含有されるクロムの量を一定以上にすると、
酸素に触れた瞬間にステンレスの表面に酸化被膜という薄い膜が形成されるんですが、
この膜が形成されると外部からの様々な物質を遮断してくれて錆びない。
というのが簡単な理屈らしい。
ただこの膜は塩素に弱くて塩化イオンに局部的に破壊されるとそこから錆びる。
海/汽水域で釣りをするってことはこういう状況を作り出してるってことですね。
錆びの原因は様々で、一番多いのはもらい錆び。
水道水に含まれる微量な鉄から、とかね。
酸化被膜は再生するけど錆びの上に膜が形成されるので、
付着した錆びがステンレス自体に進行する、と。
ってことは、ガイドフットとかの赤錆って現在進行形で錆びてるの?
怖っ。
錆びてしまったら錆びを完全に落として酸化被膜を再形成させることでしか
元に戻す方法は無いのでガイドフット周りはバラさないと無理(泣)
錆びる前からちゃんと予防していくしかないみたいですね。
良く洗う、そしてしっかり水分を除去する。
洗いっぱの自然乾燥はダメ!
ちなみにチタンも同様の理屈で錆びないんですが、
他の金属に比べて酸化被膜が圧倒的に強固なのでほぼ錆びないと思っていいみたい。
まぁガイド自体のお値段もステンとは比べ物にならないですが。。
今日は雨だったからタックルは洗わなくてもいいでしょ、なんてダメですよ~