Gold vein

一攫千金 いつか金脈を掘り当てようとフィールドを徘徊するアングラーの備忘録です

2カ月ぶりの桂川

鹿児島から戻って久しぶりの桂川に向かった。

 

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高い遊漁料。漁協は魚を放流だけしてれば良いってもんじゃないと思う。

ホームにしているのは西桂。

有名な忍野のすぐ下流だ。

 

一昨年の冬、堰堤の工事で水門が開放された。

堆積していた何トンという砂が下流へ排出され、

溶岩のスリットは埋まり川虫が住む石も砂の中に埋もれてしまった。

以来、別の川のように魚は減って、釣り人もぐっと少なくなってしまった。

 

釣行に訪れた日も平日とは言え見かけた釣り人はゼロ。

人が少ないのはありがたいけど、魚も少ないのはなぁ。

 

 

川にエントリーしようと入渓口までくると、

しばらくは誰も来ていないのかボサでエントリーポイントがふさがっている。

クソ暑いなかしばしの藪漕ぎ。

標高が高いとはいえ、ウェーダーを履いての行軍はさすがに暑い。

 

汗だくで藪をぬけ、釣りを始めようとするとサングラスが曇ってしまう。

あまりやりたくはないけど、汗が引くまではサングラスを帽子の上にかけて釣り下る。

 

砂と渇水の相乗効果で川が随分と浅く、それらしいポイントでも魚の反応は無い。

この場所を諦め川を下る。

 

幾らか歩いたところで沈んだ岩に左足を乗せ跨ぎ越そうとした瞬間、

その岩が不意にグラッと動き、そのまま前にスライドするように右足を着く間もなく滑り落ちた。

不運にもその先にはまた岩が沈んでいて、そのままの勢いで左ひざをその岩に強打。

 

その刹那、その衝撃で頭上にあったサングラスが川の中へとポトリ。

もちろん水は流れていて、裸眼ではそれがどっちへ流れたかもわからない。

それに左足には激痛だ。

 

しばし悶絶した後に、サングラスを探す。

こんな時に限って流れたであろう場所は砂の堆積が無く怪しいスリットがいっぱいだ。

手探りで岩という岩の間に手を入れていくが全く見つからない。

アクションカメラを沈めてみるも暗くて何も映らない。

 

まだ買って2カ月しか経って無いのに・・・

諦めきれん。

幸い透明度は抜群だ。

まずはこの見にくさの原因の波紋をどうにかしよう。

そう思って、その発生源の小さな落ち込みにそこらの石を片っ端から積んで堰止めた。

 

そして静かになった水面を注意深く凝視。

流れの向きと勢いから流下先を予測して調べること30分。

それっぽいシルエットを発見! 触ってみるとどうやら間違いないっぽい!!

そしてそーっと引き上げるとそこには。

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オークリー&タレックス。お値段もそれなり。諦めきれるか!

なんとかサルベージ成功!!

今度は落とさないようにびちょびちょのサングラスをしっかりとかけて脱渓。

強打した膝は、、

 

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溶岩はデコボコ具合が半端ない!

中は見ないでおこう。。

 

このくだらないアクシデントのせいで、時間はすっかりイブニングになってしまった。

選び放題のポイントの中から最後の場所を選びエントリー。

 

暫く竿を振らずに観察していると小型ながらライズが始まった。

もう辺りは暗い。

ライズのし方からフライを選ぶ。

 

食いの立つ時間は短いので1投づつ丁寧に撃ち下る。

何度かチクリと触るもののガッツリとはもっていかない。

毛バリが間違っているのか?

と思いつつも、もう結び変える時間も無い。

流す角度、動きを変えて何とか1匹。

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かわいいサイズ。数年前はうるさいくらい釣れたのにね。。

その後も同じパターンで1匹を追加して終了。

サイズはとても小さいけど、今の自分ではこの川での限界。

何年か後にはまた元の桂に戻るのかな?