バンクキャスト
1/11
水温:11度
21~0時
最近通っている苦手な場所。
おまけに北風が強くうんざり。
正月休みも終わり最初の週末。
ボチボチアングラーも見かけるようになってきた。
今日は先行者がいて、暫くすると自分の上流側ににもアングラーが入ってきた。
少し距離が近く、上流側から強く吹く風に大丈夫かなと思っていると案の定。
彼のラインを自分が釣った。
すなわち自分の立ち位置のさらに下流側まで彼のラインが流れていると言う事だ。
自分のルアーがどこにあるか、
ラインがどのくらい出ているかが判らないアングラーって結構いて、
いろんな意味で驚く。
時間が経つにつれアングラーが一人減り、二人減り。
最終的には自分一人に。
貸し切りと言えば聞こえは良いが、見切られたと言ったほうが正しい気がする。
足元から水深のあるポイントだが、人が多い状況が珍しくない場所。
滅多に足元を釣る事は出来ないのだが、今夜は。。
さっそく岸と平行にキャストし、
強風にラインが張らまないように強めにフェザーリング。
が、、予想する着水よりも圧倒的に早いタイミングでラインがふける。
あれ??
あ゛~、やっぱり岸に乗ってるじゃんか。。
エラそうなこと言っといてコレですよ(笑)
PEに傷がつかないように自らルアーの着地点に向かいながらラインを回収する。
苦笑いしながら再度、同じラインにキャストする。
!!
またかよ~
強い風を意識するがあまり、フェザーリングし過ぎたか。
あぁ・・・
湧き上がる情けなさと無残なルアーの姿にすっかり集中力が途切れしまった。
もう帰ろう。
アナザーチョイス
1/6
水温:13度
17:30〜19:30
長かった冬休みも今日で終わり。
明日からの仕事を思い出しイヤな気持ちが湧き上がる。
年明けから仕事が忙しくなるのは分かりきっているので、
行ける時に行っとこう。
寒波も去り絶望的な寒さと強風から解放されたフィールドは、
流れる潮目がハッキリと分かるほど穏やかだ。
遠征から帰ってからはスピニングタックルを使っている。
理由はと言えばなんてことは無い。
この時期には良いことしかないから。
いや、ベイトのデメリットばかりが際立ってしまうから、と言った方が良いのかも。
冬場のベイトタックルは地獄。
キンキンに冷えたメタルボディと、
PEから絶えず滴る水でずぶ濡れの手に吹き付ける冷たい風。
これらから解放されるだけで、集中力は格段に向上する。
そして細糸による感度のアップと風の影響の軽減。
実際のところはこっちを優先しての選択。
これによって出来る事の選択肢も増えるしね。
魚の薄い時期だからこそ、自信を持って使えるタックルで迷いや疑念を少しでも減らしたい。
ベイトタックルをシーバスに使って4年?5年?
そこそこ使ってきてはいるが、その何倍もスピニングタックルを使ってシーバスを釣ってきた。
そこはやはり一日の長というものか。
それにスタイルに拘って釣れるほど自分は上手く無いのだ。
じゃあなんでベイト使ってるのかって?
その話は、また別の機会にでも。
穏やかな夜にスピニングタックル。
シンペンのフックが底をさらう感覚までわかる。
もちろん、そのフックに誰も触れなかったことも。
釣れはしなかったが、
タックルをチェンジしたことで苦手なこの場所のボトム形状や小さな障害物もしっかり確認することが出来た。
もちろん風も穏やかで条件にも恵まれたこともプラスに働いた。
見つけた地形が釣果につながるかどうかは判らないんだけどね。
ホーム
1/3
水温:13度
0時〜2時
今年初のホームへ向かう。
車の外気温計は2度。
寒いわけだ。
この寒さの中で釣りなんて、正気の沙汰とは思えない。
さすがに三が日の深夜とあって、釣り人も疎ら。
一級と言われるポイントも貸切だ。
風も強い。
おまけにこの時期、この場所には珍しく向かい風。
上げ潮と風、川の流れと相まって流れを捉える難易度は高い。
メンディングとティップアングルを何度も調整しながら、
上げる流れのヨレ、ブレイクを攻めるも何の反応も得られずおしまい。
判り切っていた結果に落胆も失望も無い。
もはや悟りに近い。
無。
ただただ無だ。
何度来ても苦手な場所。
毒にも薬にもならないブログ。
しばらくはこんな感じが続きます(汗)
最後の夜
1/1
日差しの眩しさで目が覚めた。
風もなく穏やかな新年の朝だ。
釣友はまだ眠っている。
ウトウトしては目覚めを繰り返し、
今日も3時間くらいだろうか?
もう眠れないことはわかっているので、
車を降りて川を眺めながらのんびりと過ごす。
時折、水の中をギラつきが走る。
こんな時に限って偏光は車内に置いたままだ。
目を凝らして見ると、どうやらボラのようだ。
昨夜までは見かけなかったのに。
釣れたシーバスのサイズから考えるといささか大き過ぎるボラではあるが、
こんな状況ではありがたい。
今夜、状況は好転するのだろうか?
やっと起きた釣友と風呂に行き、カレーを食ってビールを飲んで昼寝。
字面だけ見ると贅沢な正月だ(笑)
夕暮れまでゆっくりと過ごし、いざ決戦へ。
ひとまずは釣果も出たし、正月のUターンが始まる前に帰ろうという今夜はそう、最後の夜。
下げ5分までだ。
それ以上粘ると帰りの渋滞に巻き込まれてしまう。
まずは釣友の初フィッシュだ。
最も可能性のあるファーストルアーは彼に託す。
が、さすがに1投目からは食っては来なかった。
暮れ始めたばかりのこの時間、
魚はまだここに来ていないのかもしれない。
パターンは終わりかけているとは言え、必ず魚は来る。
そう信じてキャストを続けていると、釣友からヒットの声。
難なくランディングして、彼も無事に2019年の初物を手にした。
サイズはこの遠征を通して最小かもしれない。
この場所も終わりが近いか。
暫くのちに彼が釣り上げた2匹目も同じサイズだ。
確信めいた思いにどちらともなく、もう終いにしようか?と言葉が漏れた。
この夜、自分は釣ることは出来なかったが、もう充分だ。
また釣れないホームへ帰ろう。
本当の2019年が始まる。
初釣り
1/1
なんとか無事に釣り納め出来たが、もう十数分で年が明ける。
何とかこの流れで新年の一匹を釣ってしまいたい!
そんな煩悩まみれの思いと共に年を跨いだ。
遠くに除夜の鐘が聞こえる。
煩悩は薄れるどころかその濃さを増している気さえするのは気のせいだろうか。
年を跨ぎはしたが、
残念なことに暫くはバイトを得る事は出来ず新年早々に我慢の時間が続いた。
ずぶ濡れの左手は冷たいを通り越し、既に感覚もなくなって来た。
時折、タックルベストと体の間に手を挟み僅かばかりの暖をとる。
新年早々に苦行だ。
そんな事を何度繰り返しただろう。
時刻は既に3時を過ぎて、体力的にも精神的にも限界をむかそうだ。
そんな時、やっと訪れたバイト。
2019年の初フィッシュだ。
嬉しさよりも安堵の思いがこみ上げる。
写真も早々にバイトのあったポイントを釣友と交代する。
が、残念ながら釣友へのバイトは無い。
ふと違和感からロッドを確認すると、なんとガイドが凍っているじゃないか!!
そりゃ寒いわけだ。
凍りついたガイドを二人で見つめ、ポッキリと折れる心の音を聞いた。
納竿。
初日の出は拝めなかった。
だがしかし、まだチャンスはある。
そう。1/1は続いている。
夜の部があるのだ。
しつこい??
リベンジ
12/31
夜が明けてから車で仮眠。
が、3時間足らずで目が覚めてしまう。
どうもドライバーシートで眠るのは苦手だ。
ウェーダーとタックルベスト、立ちっぱなしの姿勢、そして寒さ。
車中泊の相乗効果で体中が痛いが、
遠征に来ているというおかしなテンションからか、
短時間の睡眠にもかかわらず眠気がない事だけが幸いだ。
陽のある間はメシを食ったり、ロストしたルアーを補充に行ったりとで、
あっという間に夕暮れを迎えた。
もちろん他に良いポイントは無いか、あちこちと走り回ったりもした。
しかしながら、やはり結果が出ているポイントの魅力には抗えず、
昨晩と同じポイントから始めることにした。
なにせ今夜はリベンジの夜。
失敗は許されないのだ(笑)
夕マヅメの下げ5分からソコリを迎え、上げの途中で年を跨ぎ、
満タン~下げ5分で朝マヅメ。
この間に釣り納めと初釣りを同時に敢行し、
あわよくばどちらの魚も釣ってしまおうという魂胆だ。
最初の明暗スポットでは反応が得られず、幾つか魚をもたらしたインターセクション
ではミスバイトのみ。
あっという間にソコリをむかえてしまった。
あれ、、もしかすると少し魚が薄い?
プランに早々と黄色信号が灯ってしまった(笑)
昨日と違い、正面から吹く強い北風に辟易しながら上げを待つ。
ウェーダーを通して感じる水も脚を刺すようだ。
昨日に比べあきらかに冷たい。
上げが始まり暫くは沈黙の時間が続いた。
2018年も残すところあと1時間となり、今年もか、と嫌な予感が頭をもたげ始めたとき、
やっとやっとのお待ちかねバイト。
これで何とか釣り納めでのホゲは免れた。
釣友もキッチリ捕って、今年は円満な年越し。
その後にもう1本、サイズアップに成功したが、もう面倒で写真は撮らずにリリース。
さて、無事に釣り納められたが、
今年を占う(んな訳ない!)大切な初釣りが残っている。
魚は居るが、昨晩より明らかに状況は悪く、パターンの終焉を予感させる。
なんとかこのまま2019年初フィッシュを釣ってしまいたいトコロ。
しつこく続きます。
釣り納め?
12/31
何とか魚を手にすることが出来たそのポイントを、しばらく攻めるも後が続かない。
小さなそのピンにこれ以上のストックは無いと見切り、
次のポイントへ向かう事にした。
次のポイントは川と川のインターセクション。
水深があり魚が溜まり易いであろう地形。
これから潮位が低くなるにつれて少ないベイトも纏まり易く、
彼らにとっても効率が良さそうだ。
まずはサルディナで流れの強さと変化点を探る。
絶対的に信頼できるこのルアーは幾つかある不動の1軍メンバーのなかのひとつ。
飛距離、流れの変化を伝えるインフォメーション能力、食わせの力、
どれをとってもハイレベル。
時おりベイトがルアーに触れる。
先ほど釣れているだけに期待が膨らむが、予想に反して魚からの反応は無い。
まだ潮位が高く魚が集まっていないのか?
そこでペニーサック99SPでもう少しレンジを入れてみる。
SPと言っても汽水~淡水ではスローシンキングとなるこのルアー。
ブリブリと巻かなくてはレンジキープ出来ないフローティングとは異なり、
大きめの下あごが流れをしっかりと捉えて、
今日のような潮が小さくタルイ流れでもスローリトリーブでしっかりと泳いでくれる。
これがこのポイントでキッチリとハマり、待望のバイトをもたらした。
その後は同様のパターンで1匹追加するも、根掛かりでヒットルアーをロスト。
沈みモノがあるのは判っていたが、欲をかいて攻め過ぎてしまった。
ペニーサックの手持ちは無い。さてどうしよう。
そこで次にハイドシャローをセレクト。
圧倒的の飛距離とレンジコントロールのしやすさで常に安定の一軍。
スタメン落ちなどあり得ない。
フローディングだが比重がギリギリで、これも汽水~淡水域ではスローシンキング。
この場所に飛距離は不要だが、サイズこそ違えど似たような使い方が出来そうだ。
狙いのラインがトレースできるよう、飛ばし過ぎぬよう気を付けてキャスト。
着水後はウェイトボールがテールにある状態でしっかりと沈め、
巻き始めに軽くトゥイッチを入れウェイトを戻してからスローリトリーブ。
結果はすぐに出た。
釣友もペニーサックでスコアを重ねている。
どうやら活性がイマイチなのかレンジは深く、スローなようだ。
こんな釣り方が合っているらしい。
夜空に稜線の輪郭が縁取られ、寒く熱い夜が終わろうとしているそのとき、
重量感のあるバイトが手元を襲った。
感無量。
昨年末と比べ、比較にならないほど良い釣り納めになった。
で終れればよいのだが、、そうはいかぬ。
そう、これはまだ12/31の朝マヅメの出来事。
釣り納めと初釣りというメインイベントは今夜なのだ。
これで終りたいという気持ちをグッとこらえて、
まだ続きます。