初釣り
1/1
なんとか無事に釣り納め出来たが、もう十数分で年が明ける。
何とかこの流れで新年の一匹を釣ってしまいたい!
そんな煩悩まみれの思いと共に年を跨いだ。
遠くに除夜の鐘が聞こえる。
煩悩は薄れるどころかその濃さを増している気さえするのは気のせいだろうか。
年を跨ぎはしたが、
残念なことに暫くはバイトを得る事は出来ず新年早々に我慢の時間が続いた。
ずぶ濡れの左手は冷たいを通り越し、既に感覚もなくなって来た。
時折、タックルベストと体の間に手を挟み僅かばかりの暖をとる。
新年早々に苦行だ。
そんな事を何度繰り返しただろう。
時刻は既に3時を過ぎて、体力的にも精神的にも限界をむかそうだ。
そんな時、やっと訪れたバイト。
2019年の初フィッシュだ。
嬉しさよりも安堵の思いがこみ上げる。
写真も早々にバイトのあったポイントを釣友と交代する。
が、残念ながら釣友へのバイトは無い。
ふと違和感からロッドを確認すると、なんとガイドが凍っているじゃないか!!
そりゃ寒いわけだ。
凍りついたガイドを二人で見つめ、ポッキリと折れる心の音を聞いた。
納竿。
初日の出は拝めなかった。
だがしかし、まだチャンスはある。
そう。1/1は続いている。
夜の部があるのだ。
しつこい??