Gold vein

一攫千金 いつか金脈を掘り当てようとフィールドを徘徊するアングラーの備忘録です

解禁日の思い出

3/1

 

解禁日。

場所によっては2月の中旬に解禁を向かえる河川もあるけど、

大半の渓流や湖の解禁日は3月1日。

でも、ホームの桂川(都留漁協)は3/14(だったけ?)と少し遅い。

 

解禁日はモンスターフェスティバルと称されるくらい、

アホみたいに大きなレインボー(もちろん放流)が釣れたりするので

餌釣り、ルアー/フライ関係なく釣り人でごった返す。

 

2015年だったか、ちょうど週末と解禁日が重なった日。

「何事も経験だから」と師匠から呼び出され川辺に立ったのは15時を過ぎたくらい。

 

かなりの人が帰った後だと言われた川でも、めぼしい場所にはまだ釣り人の姿がある。

足元の魚籠にはこれ以上入らないと言うくらいの魚が入っていた。

 

しばらく眺めていても誰かの竿が曲がることはなくて、

あらかたの魚は抜かれてしまったんだろうと思いながらも流れの中に良く目を凝らす。

複雑に巻く流心に僅かに揺らめく大きな影。

餌やルアー、フライを鼻先に流されながらも釣られることの無かった魚。

 

「アイツを釣ろうよ」

 

そう言うと、銀色の弁当箱から幾つかフライをピックアップし手渡された。

 

決して大きくスイングさせずに魚の鼻先に送り込むように流せと、

立ち位置と魚とのアングルをキッチリと指示される。

まるでサーモンフィッシングだ。

 

ラインスラックと水を噛ませる量でレンジを調整し、幾度か流す。

そして何度かの空振り後にそいつはそっと、でもしっかりとフライを咥えた。

 

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いかにも放流マスといった風体。魚に対するリスペクトが無くて写真が雑だよ

その後はこんなサイズを5本追加して右腕がパンパンになった良き思い出だ。

 

これ以降、解禁日に釣りに行ったことはないし、今後も、たぶん無い。

記録的な大物を釣った訳でもないし、ヒレピンの美男美女を釣った訳でもない。

でもなんとなく上書きしてしまいたくない思い出だ。

 

 「時を戻そう」

 

2020年の3/1はホームリバーに浸かってました。

お察しの通り何も釣れてませんが(笑)

 

昨年のこの時期に魚を釣った場所なんだけど、

秋の台風で大きく地形が変わってしまってどうなんだろう?という感じ。

 

判っているのは、暫くは「通う」と言うレベルじゃ来られないので

シーバスが釣れるのはだいぶ先になりそうです。