焦燥
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水温:12度
18:00~21:00
上げを撃ちたくて久々に浸かる。
小潮のソコリからエントリー。
下流へ行くほど浅くなるポイントなので、
まずは行けるところまで行く。
途中、やや深いエリアがあるが、他と比べても10〜15cm程度。
その先で浸水するまで浸かり続けない限りは戻って来られるだろう。
お目当てのポイントまで到達するも、ベイト感は薄い。
小潮であれば潮位は落ちない分、海水クサビも深く残っているだろう。
3度ほど高い海水の恩恵を期待したのだが。。
スピニングタックルに持ち替えて暫く経つが、浸かるのは初めてだ。
PE0.8号の恩恵を受けて小さいルアーも良く飛ぶ。
そしてルアーもよく深く潜り、泳ぐレンジが変わってしまった。
まるで別のルアーのようだ。
予想はしていたが、それ以上。
思いもよらない場所でボトムを掻き、そして根掛かりする。
ラインが細くなった分、根掛かりを外す際も気を遣う。
ベイトの様に綱引きはご法度だ。
どうしても外れない時はルアーレトリーバー。
写真があればどんなものか説明し易かったのだが。。
写真と説明は別の機会にでも。
めぼしいポイントはあらかた撃ち尽くした。
水位も股下を超えたしそろそろ戻ろうと上流に向かって歩く。
が、思いのほか潮が高い。
余裕だと思っていたのだが、あと少しでチェストハイの胸元を水が超えてしまう。
ウネリでもあったら浸水していたな。
凪で良かった。
普段なら干上がっている筈の場所も永遠と水をたたえ、岸が遠い。
絶対に帰れるし、最悪濡れるだけなのだが。
何故だろうか? やっぱり少し焦る。
不安とも絶望とも違うのだけれど、
たった一人取り残されてしまったような、なんとも言えない気持ちが湧き上がる。
浸かり屋さんなら1度や2度は感じたことがあると思う。
いつまでたっても浅くならない事に少しイライラしながら歩を進め、
やっと膝程度の水深になったところで遠くの水面にモジリを見つけた。
しかもかなりの量だ。
上げ潮のなかゆっくりと下りてくる。
ボラだ。
さすがにこの群れにシーバスは付いていなかったが、
更に上流のエリアにベイトがストックされていたと言う事か。
次回はそっちへ行ってみよう。